日本の伝統的な発酵食品「味噌」。全国各地でさまざまな味噌が存在し、作り方や原材料によってその地域の味は変わってきます。わたしが実際に食べておいしかった全国の味噌を、随時更新していきます!
1.さと家「熟成麦みそ」(沖縄・石垣島)
沖縄・石垣島のファーマーズマーケットやえやま「ゆらてぃく市場」で購入したさと家「熟成麦みそ」。「祖母から母へ、母から私へ」と、石垣島の家庭で代々続いている味なんだろうな〜と思い購入しました。麹が生きている感がすごくて、家ですこし保存してたら袋を破ってきました。笑
石垣島ならではの原材料が面白く、塩は石垣の塩、そして泡盛入り。泡盛がほどよく香り、コクを生み出している中辛の麦みそです。みそ汁にすると丸い粒がそのまま残るほどのつぶつぶ感!遺伝子組み換えでない国産大豆を使っている点もお気に入りポイントです。
・さと家「熟成麦みそ」
原料:大豆(国産、遺伝子組み換えでない)、小麦、食塩(石垣の塩)、泡盛、こうじ菌
食塩相当量:8.2g
つぶつぶ感:あり
2.永井屋麹店 会津 山吹みそ(福島)★
福島県を中心にしたスーパー「ヨークベニマル花春店」で購入した永井屋麹店 会津 山吹みそ。会津産のお米、国産大豆をしようした「米みそ」で、原材料は大豆・米・塩のみ!
大豆の甘み・風味を感じるおいしいお味噌。つぶつぶ感があって、野菜スティックにつけてそのまま食べるのがめちゃくちゃおいしかったです!十五割麹、辛口。
・永井屋麹店 会津 山吹みそ
原料:大豆・米・天日塩
食塩相当量:12.4g
つぶつぶ感:あり
3.露心庵 地味噌(山梨)
山梨県笛吹市「里の駅いちのみや」で購入した露心庵 地味噌。長野県の千日みそが製造している米みそで、ほかの道の駅でも販売しているのを見かけました。
さらさらでつぶつぶ感なしの優しい味わい。どこか懐かしい親しみのある味で、毎日味噌汁で飲んでも飽きのこない味でした。
・露心庵 地味噌
原料:大豆、米、食塩/酒精
食塩相当量:10.4g
つぶつぶ感:なし
4.森文醸造 おふくみそ(愛媛)
愛媛県・道後温泉の「四国物産館 民芸の店 十五万石」で購入した森文醸造 おふくみそ。愛媛県は甘めの麦みそが有名で、森文醸造は1893年創業の愛媛県喜多郡内子町でみそを作り続けている老舗。みそ以外にも酢卵、酢、醤油を作っています。
愛媛=甘口の麦味噌ですが、森文醸造 おふくみそは水飴入りでさらに甘さアップ!鯖の味噌煮など砂糖を入れる料理は、砂糖なしでもおいしいくなります。味噌野菜炒めなら、ほかの調味料なしでおいしいです。麦のつぶつぶ感も良き。減塩にこだわっているため、発酵をおさえるために酒精、酸味料(天然物由来のフィチン酸)を配合。
・森文醸造 おふくみそ
原料:裸麦(国産)、大麦、大豆、食塩、水飴、酵母エキス/酒精、酸味料
食塩相当量:8.6g
つぶつぶ感:なし
HP:https://www.mori-bun.com/miso
5.かずさ田舎味噌 あかり(千葉)
千葉県の「道の駅木更津 うまくたの里」で購入した かずさ田舎味噌 あかり。千葉県産の落花生・おおまさりが使われていることに惹かれ購入しました。国産や千葉産にこだわり、添加物なしも◎。
食塩相当量は17.8gとほかの味噌に比べると高めで辛口。しっかりとした味わいの中にほんのり落花生があらわれ、ユニークなお味噌でした。
・ かずさ田舎味噌 あかり
原料:大豆(国産・遺伝子組み換えでない)、米麹(千葉県産)、食塩、落花生(千葉県産)
食塩相当量: 17.8g
つぶつぶ感:あり
6.道の駅八王子滝山限定 無添加 合わせみそ(東京)
「道の駅八王子滝山」で購入した「道の駅八王子滝山 限定 無添加 合わせみそ」。製造は長野県の山万加島屋で、国産大豆・国産米を使用しています。
味は白、赤、合わせがあり、今回は合わせみそをチョイス。とてもバランスの良い味わいで、毎日味噌汁で飲んでいても全く飽きのこないおいしさ!なめらかな触感で、上品な料理にも合います。
・ 道の駅八王子滝山限定 無添加 合わせみそ
原料:大豆(遺伝子組み換えでない)、米、食塩
食塩相当量: 11.7g
つぶつぶ感:なし
7.原次郎左衛門 吟醸合わせ味噌(大分)
大分空港・空の駅 「旅人」で購入した 原次郎左衛門「吟醸合わせ味噌」。麦みそと米みそを合わせた味噌で、香り豊かな麦みそとまろやかな米みそのいいとこどりです。菌を生かしたままの仕上げなので、パッケージには空気穴があります。
しっかりとしたつぶつぶ感があり、野菜スティックにつけて食べるのも◎ただ賞味期限ぎりぎりに食べてしまい、作り立てを食べたらもっと香りや味を感じただろうと、反省しました。賞味期限はほかの味噌より短い4か月です。
・原次郎左衛門 吟醸合わせ味噌
原料:大豆(国産)、大豆(国産)、食塩、米(国産)
食塩相当量: 10.1g
つぶつぶ感:あり
HP:http://www.soysauce.co.jp/commodity/miso/miso.html
8.軽井沢プリンスホテルオリジナル 和泉蔵 蔵出し 信州みそ(長野)★
軽井沢プリンスホテルのコンビニエンスストア「The FARM FamilyMart」で購入した「和泉蔵 蔵出し 信州みそ」。軽井沢プリンスホテルが材料を指定し、1853年創業の和泉屋商店が製造を手がけた軽井沢プリンスホテルオリジナルの味噌です。軽井沢プリンスホテル「ALL DAY DINING LOUNGE/BAR Primrose」の朝食ビュッフェで食べたお味噌汁がおいしすぎて購入しました。
「和泉蔵 蔵出し 信州みそ」はとにかくなめらかで上品。そのまま食べても旨味あふれ、大豆も米も国産という原料にホテルのこだわりが感じられます。濃いめのお味噌汁を作ると、ホテルや高級旅館で食べているような味わいになります。おいしい〜!次回行った時も必ずリピートしたいです。
・軽井沢プリンスホテルオリジナル 和泉蔵 蔵出し 信州みそ
原料:大豆(国産、遺伝子組み替えでない)、米(国産)、食塩/酒精
食塩相当量: 11.1g
つぶつぶ感:なし(少し)
HP:https://www.princehotels.co.jp/karuizawa-west/facility/shop/(軽井沢プリンスホテル)
https://www.izumikura.com/(和泉屋商店)
9.三芳のみそ(千葉)
道の駅三芳村 鄙の里で購入した「三芳のみそ」。かあさんの味工場組合という、温かみのある名前の製造者さんが作っていて、なるべく機械を使わずに手作業で作り、昔ながらの味噌に仕上げています。道の駅でも「大人気!」とポップがついていました。
原料は大豆・米・塩とシンプルで、南房総市三芳産のお米と国産青大豆を使用。調べてみると青大豆は黄色の大豆よりも油分が少なく甘みが多いのが特徴。流通量が少ない希少なお豆だそうです。味はくどくない、さっぱりとした中辛の米味噌で、さりげない甘さが◎毎日の食卓にぴったりの、バランスがとれた味わいです。
・三芳のみそ
原料:大豆(遺伝子組み替えでない)、米、塩
つぶつぶ感:小
HP:https://www.mboso-etoko.jp/area-info/miyoshi/aji/index.html
10.萬年屋 豊麗 長熟(長野)
長野県松本市の「扉温泉 明神館」で購入した 萬年屋 豊麗(ほうれい)と長熟(ちょうじゅく) 。伝統味噌玉造りの 豊麗と二年味噌の長熟のセットで、食事が評判の明神館もこの萬年屋の味噌を使っていました。 豊麗 は千年以上昔の味噌の製法を用いて人の手で作り、この製法の味噌生産量は全生産量のうち0.1%を切るほど少なく、幻の味噌といわれているそう!
豊麗はとてもなめらかで洗練された味わい、長熟は赤だしにぴったりな深みのある濃厚な味わい。 豊麗は辛さがちょうどよい塩梅でそのままごはんにつけて味噌おにぎりにしたり、ディップにしたり、とてもおいしかったです。味噌汁は豊麗と長熟の合わせが私は好きでした。
・ 萬年屋 豊麗 長熟
原料:大豆、米、食塩/酒精
食塩相当量: 12.2g
つぶつぶ感:なし
HP: http://www.tobira-group.com/myojinkan/( 扉温泉 明神館 )
https://mannenya.ne.jp/( 萬年屋 )
11.丸正醸造 ごまとくるみがたっぷり味噌(長野)★
萬年屋の味噌と同じく長野県松本市の「扉温泉 明神館」で購入した長野県松本市の丸正醸造「ごまとくるみがたっぷり味噌」。その名の通りごまとくるみが入った、味噌の調味料です。私が住んでいる周辺のスーパーやおしゃれなセレクトショップでも販売しているのを見かけました。
これがまぁ、おいしい。ごまとくるみの香ばしさが際立つ甘めの味噌で、豆腐、野菜、こんにゃく、ごはん、何にのせても合うんです!チューブ型も使いやすい。
加工品は化学調味料を使っていることも多いですが、「ごまとくるみがたっぷり味噌」はシンプル。二年味噌がベースで、深みのある濃いめの色味です。
・ 丸正醸造 ごまとくるみがたっぷり味噌
原料:米みそ(国内製造)、砂糖、水あめ、ごま、くるみ
食塩相当量: 6.1g
HP: http://www.tobira-group.com/myojinkan/( 扉温泉 明神館 )
https://mi-so.com/ (丸正醸造)
12.ひかり味噌 2021年味噌ヌーボー 初熟(長野)★
マルコメ、ハナマルキに続き味噌市場のシェア第3位の長野「ひかり味噌」。取材で「GINZA 豉 KUKI」にお邪魔した時に、「2021年味噌ヌーボー 初熟(はつなり)」をいただきました。「味噌の初物」というコンセプトで2021年10月に数量限定で販売。2021年1月に仕込み、発酵・熟成を経て10月に蔵出しした特別な味噌でした。
一口食べると、甘さと旨味にびっくり。大豆や米の甘みをふんだんに感じ、若々しいフレッシュな味噌は食べたことがない味わいでした。つぶつぶとした大豆の形が残っていて、そのまま食べてもおいしいほど。来年は自分で購入するだけじゃなくて、誰かにプレゼントしよう。有機大豆・有機米100%で、通年で販売している「GINZA 豉 KUKI」の「特選味噌 禅」もおいしかったです。
・ひかり味噌 2021年味噌ヌーボー 初熟
原料:米(国産コシヒカリ)、大豆(国産トヨハルカ)、塩(国産海塩「海はいのち」)
食塩相当量: 10.8g
つぶつぶ感:あり
HP:https://www.hikarimiso.co.jp/2021miso_nouveau_hatsunari/
13.キンコー醤油 おはら麦みそ(鹿児島)
屋久島のAコープ鹿児島 安房店で購入したキンコー醤油 おはら麦みそ。大豆よりも麦麹の割合が多く、麦の甘みを感じるお味噌です。キンコー醤油は1887年創業で100年以上の歴史があります。
化学調味料、漂白剤、保存料不使用の、昔ながらの原料。皮が剥がれやすいはだか麦を使っているので、麦の皮を感じるのが特徴です。甘口で、クセがなく、食べやすい!
・キンコー醤油 おはら麦みそ
原料:はだか麦(国産)、大豆(遺伝子組換でない)、食塩
食塩相当量: 10.5g
つぶつぶ感:あり
HP:https://kinkoshoyu.ocnk.net/
14.大嶋農場 百笑みそ 一年醸造(茨城)
道の駅 「グランテラス筑西」で購入した大嶋農場「百笑みそ 一年醸造」。添加物不使用で、大嶋農場産有機栽培ミルキークイーンと国産大豆を使用しているというところに惹かれて購入しました。ほかにも二年醸造、三年醸造があり、一年醸造は塩分を感じる味噌だそうです。
味は一年とは思えないほど熟成感のある味わい。色も濃く、お味噌汁にして飲むのが好きな食べ方でした。
・大嶋農場 百笑みそ 一年醸造
原料:大豆(茨城県産、遺伝子組換でない)、米(大嶋農場産有機栽培ミルキークイーン)、海水塩
つぶつぶ感:あり
HP:http://hyakusyoumai.shop-pro.jp/
15.農業法人クマダ 赤味噌(三重)★
JA鈴鹿 果菜彩亀山店で購入した農業法人クマダ「赤味噌」。三重県・鈴鹿産の大豆100%使用している赤味噌です。赤味噌らしい深いコクはもちろんのこと、風味も旨味もすばらしく……!この赤味噌を使って作る鍋が絶品すぎて、毎週食べていたらすぐに無くなってしまいました。本当においしかった。。。
HPもしっかり作り込まれていて、生産過程が見られるのも◎。お米も鈴鹿市産です。赤味噌でも、米を使ってる商品もあるんだな〜。
・農業法人クマダ 赤味噌
原料:大豆(鈴鹿市産)、米(鈴鹿市産)、食塩、麹
つぶつぶ感:あり
食塩相当量: 9.7g
HP:http://miekumada.jp/
16.前原みそ工場 国場みそ(沖縄)
沖縄県の道の駅「許田」で購入した前原みそ工場「国場みそ」。国産の米、沖縄の塩「シママース」を使っている味噌です。
少量でもシママースの塩気を感じ、ほかの味噌よりしょっぱめ&本州の味噌とは違う、発酵の風味。もしかしたら暑い沖縄で保存状態を良くするための工夫かもしれません!
・前原みそ工場 国場みそ
原料:米(国産)、大豆、食塩
つぶつぶ感:小
食塩相当量:10.4g
17.塩屋醸造 玉造りみそ(長野県)
長野県のSnow Peak LAND STATION HAKUBAで購入した塩屋醸造「玉造りみそ」。「相葉マナブ」などメディアにも数多く出ている有名な味噌蔵のお味噌です。「玉造りみそ」とは、蒸した大豆を丸い玉にした「みそ玉」から造る伝統的な作り方。
塩屋独特の「蔵付の菌」から作られる味噌は、ほんのり酸味があり、芳醇。そのまま食べてもおいしく、夏に冷やしたきゅうりをこの味噌で食べるだけで、最高のおつまみになりました。なぜかすぐに開封した時よりも、空気に触れてちょっと時間が経った後の方がおいしく感じました。酒精入ってるからかなぁ。
・塩屋醸造 玉造りみそ
原料:大豆(国産)、米(国産)、食塩、酒精
つぶつぶ感:なし
食塩相当量:11.6g
HP:http://www.shioya.co.jp/
18.十石みそ(群馬県)
群馬県の道の駅「うえの」で購入した「十石みそ」。数百年の伝統を持つ有名な味噌で、特に「上野村産大豆」を使っている十石みそは「群馬県ふるさと認証食品」にも認証され、よりこだわりが詰まったおいしい麦みそです。
その名前は上野村と長野県の県境にある十石峠に由来するとのこと。山間にあるため交通の便が良いとはいえず、きっと保存食の文化が進化したと思われます。うまみ、塩加減などがバランスよく、どんな料理にも使いやすかったです!道の駅「うえの」で食べた十石みそのソフトクリーム、激うまだったなぁ。
・十石みそ
原料:大豆(国産)、大麦、食塩
つぶつぶ感:少々
食塩相当量:11.9g
HP:http://www.uenomura.jp/tourism/buy/jyukkokumiso.html
19.すずみそ(名古屋)
名古屋土産でもらった「すずみそ」。創業60年の老舗で、名古屋らしい赤い豆みそです。手作り・天然醸造・無添加。
すずみそは豆みその中でも水分量が多く、なめらか!汁に溶けやすいので使いやすいこともポイントでした。豆の風味を濃厚に感じ、これとみりんで野菜炒めを作るだけで絶品。味の濃い、名古屋らしいみそ炒めになります。
・すずみそ
原料:大豆(遺伝子組み換えでない)、食塩
つぶつぶ感:なし
食塩相当量:11.2g
HP:http://suzumiso2271.shop-pro.jp/
20.櫛引農工連「月山 田舎みそ」(山形)★
山形県鶴岡市にあるフルーツタウン産直あぐりで購入した櫛引農工連「月山 田舎みそ」。この味噌、食べた瞬間の甘味がすごいんです……!大豆の甘味かと思ってたのですが、HPを見ると「米麹が大豆の量に対し1.5倍の特別配合」と記載されていたので、お米の甘味なのですね。
原料は山形県庄内産の大豆と米を使用。山形ってほんとにおいしい。スーパーで売ってる味噌とはくらべものにならないほど甘く、でも、もちろん砂糖を足しているわけではないので自然な甘み。お味噌汁より、野菜にそのままディップして食べるのが一押しです。味噌おにぎりも最高。
・櫛引農工連「月山 田舎みそ」
原料:米(国産)、大豆(遺伝子組み換えでない)、食塩/酒精
つぶつぶ感:あり
食塩相当量:11.6g
HP:https://nokoren.jp/%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E6%B2%B9%E3%83%BB%E3%81%BF%E3%81%9D/gassaninakamiso/
わたしの味噌の選び方
味噌って1つのお店に何個も売っていて、どれを買うか迷いますよね。旅ライターのわたし的味噌の選び方はこちら。
1.地域性のある味噌
その土地らしい製法、その土地らしい原材料を使っている味噌が、一番「買おう」と思います。その土地で栽培された米を使っていたり、特産品が使われていたり!
2.材料はシンプルに
原材料表示を見て、添加物が入っていないシンプルな味噌をなるべく選びたいと思っています。「国産大豆」「遺伝子組み換えでない」「◯◯産の米」など、具体的に書かれていれば書かれているほど、安心して買えます。
3.迷ったら買う
味噌は賞味期限が長いので、旅行のお土産としておすすめです。迷ったら買うので、冷蔵庫にはいつも味噌ストックが…。
これからもおいしい味噌と出会ったら更新していきます!味噌情報、メールやSNSでもお待ちしています。