福島県会津若松市にある「さざえ堂」。有名な国指定重要文化財ですが、フォトジェニックなスポットとしてSNSで話題になりました。ぐるぐる回る構造のらせん階段、面白い……！見どころやアクセスをご紹介します。
重要文化財「さざえ堂」とは
さざえ堂は会津若松市の飯盛山に建つお堂。正式名称は「円通三匝堂（えんつうさんそうどう」と言い、その昔にあった正宗寺のお堂でした。江戸後期の1797年に建てられ、六角さざえ堂、向拝一間、向唐破風造、銅板葺が「旧正宗寺三匝堂」として国の重要文化財に指定されています。
参考：国指定文化財等データベース https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/202 （2021-06-25確認）
さざえ堂へのアクセス
さざえ堂へのアクセスは、まず飯盛山のふもとへ。近くに市営飯盛山観光客専用駐車場があるので車を止めて、歩いて向かいます。もしまっすぐ駐車場から歩いてさざえ堂に向かえば約10分ほどで到着できるかと思います。でも飯盛山はほかにも見どころがあるので、1時間ほどは所要時間を見積もっていくことをおすすめします。
飯盛山は標高314mで、そこまで高い山ではありませんが写真の通り厳しい階段を登って行きます。石段は山頂まで183段。でも足の悪い人や体力が心配な人もご安心ください。「飯盛山動く坂道」というスロープコンベアで登れます。料金は大人250円。
ちょっと滑り落ちそうなほど傾斜のあるスロープコンベア。あっという間に155段目まで運んでくれます。さざえ堂に行く前に山頂へと立ち寄るなら、あと28段は自力で上がる必要があります。
山頂まで登れて楽できると思ったのに！残念！笑
さざえ堂だけでなく、白虎隊でも有名な飯盛山。幕末に戦った16～17歳の少年たちが城の陥落を知り自決をした悲しい歴史があります。
白虎隊が一人だけ生き残ったというのは、ここで初めて知りました。生き残った飯沼貞吉さんのおかげで、その物語が語り継がれることとなったそうです。
白虎隊19人のお墓も飯盛山の山頂にあります。ここから階段を下り、徒歩2〜3分でさざえ堂に到着です。
摩訶不思議！同じ道は二度と通らない「さざえ堂」
さざえ堂は料金大人400円。さざえ堂の前にある受付で支払うと、しおりがもらえます。高さは16.5m、木造六角三層。昔は西国三十三観音像が置かれ、堂内を一巡すれば各寺を巡礼するのと類似のご利益があったとされていたようです。ちなみに堂内をぐるぐる回るさざえ堂は江戸・羅漢寺をはじめとして、関東に数カ所あったそう。でもこんな螺旋構造のさざえ堂は、ここ福島にしかありません。
入り口から入ると、螺旋階段がスタート。この螺旋階段を進んでいくと、一番上まで到着し、そしていつのまにか一番下まで下がっているという摩訶不思議な構造です。つまり一度進んだ道は、もう二度と戻らずに外に出てくるのです。像はさざえ堂の建設者・郁堂禅師。
SNSで「フォトジェニック」と話題となっているのが、この最高階にある屋根。千社札が無数に貼られた六角形の屋根は、どこか異世界に行ってしまいそうな雰囲気です。
千社札は江戸時代に流行りに流行ったもので、自分がここに到着した証として貼られたもの。よく見ると「和男」「高橋」など人の名前が貼られています。明治・昭和の時代に貼られたものでしょうか。現在は千住札を貼るのは禁止されています。
食べてほしい…おいしすぎる会津名物「あわまんじゅう」
さざえ堂の帰りにぜひ食べてほしいのが小池菓子舗の「あわまんじゅう」。できたてふわふわがおいしすぎる会津名物です。
できたてで歯がいらないほどやわらかいあわまんじゅうは、ものっすごい幸せなおいしさ。あわまんじゅうは時間が経つと固くなってしまうので、買ったらすぐに食べるのが鉄則です。現地に行ったからこそ食べられる味わい。
小池菓子舗はとても有名なお店で、たまに催事で出張販売も行っています。出会えたらぜひとも食べてほしい。全国の銘菓でわたし的に3本の指に入るおいしさです。ちなみに残り2つは、仙台の萩の月と福岡の通りもん。黄色くて丸いのが好きなのかもしれません。
営業時間・アクセス
- 住所：福島県会津若松市一箕町大字八幡字弁天下1404番2（google mapを開く）
- 会津若松駅より車で約10分
- 拝観時間：8:15〜日没（4月〜11月）、9:00〜16:00（12月〜 3月）
- 公式HP：http://www.sazaedo.jp/ ※最新情報はこちらから
